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日本歯科審美学会第37回学術大会

大会長挨拶

日本歯科審美学会 第37回学術大会

大会長 新谷 明一
(日本歯科大学生命歯学部歯科理工学講座 教授)

 この度、日本歯科審美学会 第37回学術大会を、2026年10月31日(土)、11月1日(日)の2日間にわたり、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターを会場として開催させていただくこととなりました。本学術大会の大会長を拝命いたしましたことは誠に光栄であり、同時にその責任の重さを深く感じながら、準備委員会ならびに関係者一同とともに鋭意準備を進めております。
 本大会のメインテーマは、「Aesthetics follows function ― 美は機能から生まれる」です。歯科審美の領域は、材料学・接着技術・デジタルデンティストリーの発展とともに飛躍的な進歩を遂げ、患者の審美的要求もますます高度化しています。しかしながら、審美治療の本質は単なる外観の美しさにとどまるものではなく、咬合、生体適合性、機能的合理性、さらには長期的な予後が獲得されることで初めて成立するものであり、その統合こそが歯科医療における“真の審美”であると考えます。「美は機能から生まれる」という本テーマには、歯科審美の原点に立ち返り、機能に裏付けられた持続可能な審美の価値を改めて見つめ直したいという思いを込めております。形態や色彩といった審美要素は、機能的基盤の上に築かれるものであり、そこに科学的根拠と臨床的知恵が融合したとき、次世代の審美歯科が拓かれるものと確信しております。
 本学術大会では、審美と機能の関係を多角的かつ本質的に議論する場を提供すべく、海外招待講演、特別講演、教育講演、シンポジウムならびに臨床・研究発表を含む多彩なプログラムを企画しております。審美歯科を支える科学的基盤を再整理し、臨床における再現性と普遍性を備えた治療体系へと昇華させることが、本大会の重要な役割であると考えております。また、本学会は歯科医師のみならず、歯科技工士、歯科衛生士、研究者が専門性を共有しながら発展してきた学術組織です。本大会においても、多職種の協働による知の集積を通じて、審美歯科医療の次世代像をより確かなものとして提示できることを期待しております。詳細につきましては、今後学術大会ホームページ等にて順次ご案内申し上げます。
 会場となる国立オリンピック記念青少年総合センターは、都心に位置しながらも落ち着いた環境を備え、学術的討議を深めるにふさわしい施設です。参加者の皆様にとって、集中した学びと交流の機会となることを願っております。さらに、大会初日には京王プラザホテルにて懇親会を開催する予定です。学術的交流を基盤としつつ、分野や世代を超えた人的ネットワークを深化させる場となれば幸いです。
 本学術大会が、審美歯科の本質を「機能」という普遍的基盤から再考し、科学と臨床の統合を通じて次代の審美歯科医療を切り拓く契機となることを心より願っております。関係各位におかれましては、多数のご参加と変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。