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日本歯科審美学会第35回学術大会

大会長挨拶

日本歯科審美学会第35回学術大会
大会長 保 坂 啓 一

(徳島大学大学院医歯薬学研究部再生歯科治療学分野 教授)

 この度,第35回日本歯科審美学会学術大会を2024年12月7日(土),8日(日)の2日間にわたり,徳島市のあわぎんホール(徳島県郷土文化会館)を会場として開催させていただくこととなりました。1990年の第1回学術大会以来,徳島県での開催はこれが初めてです。本学会の学術大会大会長を拝命いたしまして大変光栄に存じますと共に,身の引き締まる思いで準備を進めております。
 学術大会のテーマは「歯科審美の守破離 ~革新と進化~」です。「守破離」とは,千利休が茶道において提唱したとされる概念であり,技術や技法の習得過程を示す伝統的な日本古来の概念と言えます。初めに師から教え授かった基本的な技術や知識を「守る」こと,次に学んだ型を超越し独自の方法を模索する,すなわち「破る」こと,そして最終的に真の独自性を追求する「離れる」こと,この三つの段階を歯科審美学に当てはめ,治療技術や知識の習得,応用や革新と関連付けています。本大会では,参加される先生方とともに,歯科審美の進化と深化を考え,新しい知見や技術を追求して参りたいとの思いをこのテーマに込めました。
本学術大会では,保存,補綴,矯正,ホワイトニングの各分野のアドバンストセミナーとして,各分野のエキスパートの先生方にご登壇いただきます。また,学術講演委員会企画講演,ランチョンセミナー,市民公開講座など,多彩なプログラムを準備中です。詳細は,今後,学術大会ホームページにて順次ご案内いたしますので,ご確認をお願い申し上げます。ポスター形式による一般発表も昨年度同様,研究発表や症例報告に加え,認定医および認定士を目指す会員の症例報告も募集いたしますので,多くの先生方のご応募をお待ちいたします。
 新型コロナウィルス感染症の収束を受け,生活様式が戻って参りつつあることから,学術大会は,現地開催といたします。会場のあわぎんホール周辺には阿波おどり会館があり,夏でなくとも1年を通じて阿波踊りを観覧できます。また,徳島市のシンボルである風光明媚な眉山山頂へのロープウェイもございます。紀伊水道や淡路島を一望できる素晴らしい景色をお楽しみにいただけます。皆様は,学会参加の合間に,ぜひ会場周辺を散策していただきたいと思います。
 会員懇親会は,感染対策を万全に期して,12月7日(土)に徳島駅直結のJRホテルクレメント徳島にて開催予定です。この貴重な機会に,徳島の海の幸,山の幸をご堪能いただき,親睦を深めていただきたいと存じます。
 会員の皆様方,関係各位におかれましては,多数のご参加と引き続きましてのご支援,ご協力賜りますようお願い申し上げます。徳島大学大学院医歯薬学研究部再生歯科治療学分野教室員一同,徳島の地で,皆様をお迎えできますことを心より楽しみにしております。